エギングは、餌木(エギ)と呼ばれる疑似餌を使ってイカを釣る方法です。
イカの大様と呼ばれる「アオリイカ」をメインターゲットにし、コウイカやヤリイカも釣ることができます。
簡単な仕掛けで、道具さえ揃えてしまえば誰でも手軽に年中楽しめる釣りです。
季節や釣り場によって狙い方を少し変えることで釣果アップにもつながるので、今回は「イカの生態、釣り方、狙う時期や時間帯」など、エギングに必要な知識をお伝えします。
経験者の方は、必要なところだけ読んでさっそくエギングにでかけましょう。
アオリイカの生態
エギングをするには、メインターゲットとなるアオリイカの生態を知ることが大切です。
アオリイカの食事や行動など、紹介していきます。
食事
アオリイカは、アジやイワシのような子魚やエビ、カニなどの甲殻類をメインに捕食しています。
ただし、生きている生物しか捕食しないので、死んでいる魚やカニには反応しません。
視野が広い
真後ろ以外の全方位を見ることができます。海水の透明度が高ければ、数十メートル先からでも獲物を見つけて追いかけてきます。
また、アオリイカは色を識別できる機能がないとされており、モノクロで世界を見ています。
警戒心が強い
警戒心が強いアオリイカは、日中は外敵から身を守るために沖の深場に身を潜めています。
夜になって、青物などの外敵がいなくってから、岸付近に移動し捕食を開始します。
大きいサイズは警戒心が強く、小さいサイズは何にでも興味をもってアタックしてきます。
群れで行動
アオリイカは大きな群れを作って行動しています。
個体が大きくなってくると単独で行動するイカもでてきますが、基本的には群れで行動します。
1匹いたら、近くに仲間がいる可能性が高いです。
季節による変化
春は産卵の季節で、大型のアオリイカが岸の方へとよってきます。
秋は夏に生まれた新子がたくさん岸に現れます。
エギングに必要な道具
エギングの釣り方は、エギに動きを加えてアオリイカを誘う方法です。
エギング専用の道具を揃えておくと、不自由なくエギングを楽しむことができます。
必要な物は以上です。
エギングが手軽に始められる理由は、揃える道具の少なさにあります。
エサを購入する必要もないので、この用意を持っておけば、いつでもエギングが楽しめます。
ロッドはシーバスロッドでも代用可能ですが、小さなアタリがわかりにくく、ライントラブルが起こる可能性もあがるので、できるだけエギング専用ロッドを使うようにしましょう。
エギングの仕掛けと釣り方
エギング専用ロッドに、PEラインを巻いた2000番台のリールを装着します。
PEラインとリーダーをつないで、リーダーの先にエギを結んだら準備完了です。
釣り方
巻くだけでアクションが加わる他のルアー釣りと違うところは、この釣り方にあります。
※この動作を繰り返し、手前まできたら、エギを巻き上げてまた投げましょう。
活性が高い日は、足元までエギを追いかけてくることがあるので、最後まで油断は禁物です。
最重要ポイント
イカがエギを抱く(食いつく)時は、ほとんど決まっています。
これを知らないと、いつまで経ってもアオリイカを釣り上げることができません。
【最重要ポイント!】
エギが沈んでいる時にイカが抱いてきます。
必ずイカがエギを抱く時間を作ってあげましょう。
ここを知らないと、いつまで経ってもイカを釣ることができません。
初心者にありがちなのは、激しくしゃくってアピールし続け、肝心のイカが抱く時間を作っていないことです。
イカも様子を見ながら、チャンスをうかがってアタックしてくるので、イカが抱こうと思える瞬間を演出してあげましょう。
おすすめ道具とセッティング紹介
エギング歴は軽く10年を越えました。
そこで、色々試した中でおすすめできる道具をご紹介します。
この辺りを使っておくと間違いありません。
もう少し安く済ませたいという方で、海外メーカーというのが気にならない方は「アブ・ガルシア」というスウェーデンの釣り具メーカーのロッドやリールを使ってみてください。
半額以下の値段で購入でき、使用勝手も良いのでコスパ的には素晴らしいです。
初心者が迷うポイント3つ~PEライン・エギ・結束(ノット)~
エギングを始めようと準備しだすと、迷ったり、困ったりすることがでてきます。
その中でも、一番多い悩みと解決策を紹介していきます。
ラインはPEで決まり?!
PEラインは細くて強度があり、伸びが少ないのが特徴です。
エギを遠くに投げたり、シャクってアクションを加えたりするのに最適なラインといえます。
ナイロンラインでもエギングができないことはありませんが、PEラインのような扱いが難しくなり、釣果も落ちる覚悟が必要です。
PEラインは、0.6号がおすすめです。
細くなればなるほど、抵抗を受けにくく、飛距離もアクションもしやすくなりますが、切れる可能性も高くなります。エギングに慣れるまでは、0.6号をおすすめします。
エギは好みで選ぶ?
エギングは人気の釣りなので、エギの種類は年々増え続けています。
売り場に行ってもエギ選びで数時間かかってしまうこともあります。
選び方は、赤、オレンジ、ピンク、紫、ブルー、グリーンなどの、様々なカラーを揃えておくと、釣り場で釣れた人のアタリカラーをマネすることができます。
重さやフォールスピード、ラトル入りなども選べますが、最初のうちは特に気にしなくて大丈夫です。
気に入ったエギで楽しく釣ってください。
結束(ノット)は簡単でOK!
PEラインとリーダーを結ぶ方法をノットを組むといいます。
初心者のうちは、電車結びという簡単な方法があるので、そちらで問題なくアオリイカを釣り上げることができます。
また、10秒ノットという早く結べるやり方も出てきているので、そちらを覚えるのもいいですね。
10秒ノットは、私も釣り場で結びなおす時に使っているので、簡単で強度も高くて安心ですよ。
狙う時期と時間帯
アオリイカは年中狙うことができますが、メインシーズンは春と秋です。
春は産卵のために岸に近づいてきた大きなサイズのアオリイカが狙えます。
秋は、春から夏にかけて産卵されたアオリイカの新子をおめにかかれます。
春イカのシーズン
3月後半から6月後半までです。
春から徐々に産卵を行うイカたちが岸の方に集まってきます。サイズもかなり大きくなっています。
しかし、アオリイカは大きくなればなるほど、警戒心が強いので、狙う時にもポイントが必要になってきます。
秋イカのシーズン
9月から11月後半までです。
夏前に生まれた新しいイカたちが、釣れるサイズになってきます。
コロッケサイズと呼ばれる新子のイカたちです。何でも興味を持ち、積極的にアタックしてくるので、数釣りが楽しめる時期です。
小さいサイズはリリースするのを忘れずに。
釣れる時間帯
朝マズメと夕マズメの時間帯は、エサを捕食するためにアオリイカの活性が上がっています。
警戒心が強いアオリイカは、明るい時間帯より暗くなってきた夕方から朝方までの時間が狙い目です。
昼すぎから青物などの天敵がいなくなった時間を見計らって狙うのをおすすめします。
明るい時間帯で、見えるイカを釣るサイトフィッシングも行われていますが、秋のシーズンや水温が年中高い地域でないと難しいのが現状です。
もし近くに条件が揃った場所がある場合は、日中もガンガン狙って釣ってください。
楽しみ方と注意点
楽しみ方は人それぞれあるかと思いますが、エギングの基本的な楽しみ方と私の楽しみ方を少し紹介するので参考にしてみてください。
楽しみ方~ランガン~
自分でエギを操作して釣りあげるエギングは、最高に楽しい釣りです。
エギも場所も自分で色々模索して、ようやく釣り上げた一杯は何物にも代えられません。
春や秋のシーズン中は、アオリイカを求めてランガンが楽しめます。
エギングのランガンは、釣り場で何投かしてみて、アオリイカの反応がないと別の釣り場へ移動し、アオリイカのいる場所を探すことです。
見極めるタイミングは、各方向に2~3投してみて、全く反応がない時です。
アタリがあれば、群れで行動するアオリイカの習性を利用して、近くの別方向にも投げてみましょう。
群れのアオリイカがヒットします。
注意点~根がかり~
根がかりのリスクです。
エギングは、底をしっかりととる釣りなので、どうしても根がかかりがつきものです。
初めて行く釣り場では、安いエギで海底を確認し、慣れてきてから一軍のエギを投げるとロストした時も、財布のダメージは軽傷で済みます。
お気に入りのエギを無くすのは痛いので、海底をしっかり把握できるまでは安いエギで確認しましょう。
まとめ
エギングは、道具さえ揃えてしまえば、エサを買いに行く必要もないので、思い立った時にすぐできる手軽な釣りです。
釣って楽しい、食べて美味しいアオリイカが釣れるエギングは、日本全国どこでも行えます。
釣れる時期と時間帯を覚えておけば、空いた時間に狙いに行って、サクッと釣って帰ることもできます。
初心者が一番つまずくポイントは、PEラインとリーダーを結ぶノットですが、一度覚えてしまえば他の釣りでも応用できるので、この機会にぜひ覚えてください。
それでは、道具を揃えてエギングに行ってみましょう!
オススメロッド
オススメリール
おすすめライン
おすすめリーダー
おすすめエギ