【コルトスナイパーXR・S100H】インプレ~ショアジギングでパワー負けしないロッド~

釣り道具

2020年4月、コルトスナイパーシリーズにXRが追加されました。シマノ・コルトスナイパーシリーズは「BB・SS・XR・エクスチューン」の順に上位モデルとなっています。4モデル+硬さを加えれば17種類の中から自分に合ったロッドを選ぶことができます。

今回は「コルトスナイパーXR」のインプレをしつつ、自分に合ったモデルの選び方もご紹介していきます。

XRシリーズは、最上位のエクスチューンと同等の 「ハイパワーX」「スパイラルXコア」「ナノピッチ」 を備えているところも魅力です。

コルトスナイパーXR・S100Hの基本スペック

全長:10フィート(約3.05m)

本数:2本(2ピース)

重さ:330g

ルアー:MAX100g (40g以上がおすすめ)

メタルジグ:MAX120g (50g以上がおすすめ)

PEライン:MAX5号 

リール:6000番~10000番

価格:41000円 (実売価格29000円前後

活躍のメインは、沖磯や地磯、潮の流れの早い場所になります。重たいジグやプラグを操作するのに適しているモデルです。

2ピースと3ピースを比較~選ぶポイントは持ち運び~

2ピースモデルと3ピースモデルの主な違いは、収納している時の長さです。収納の長さ以外で大きな違いはありません。

持ち運びは3ピースが圧勝!?

選び方は簡単で、自分がメインで利用する釣り場を考えればすぐに決まります。

2ピースモデルが157cmに対して3ピース7モデルは116.4cmmと、短くなっている分、持ち運びに便利です。

そこで3ピースモデルを使用する人は、地磯や歩いて移動する距離が多い人に向いています。収納した状態が短いので木や茂みに引っかけてしまうリスクを減らし、ロッドを守りながら自分も安全に目的の場所まで移動することができます。

3ピースなので、組み立てとバラす時が一手間加わるのは想像できるかと思います。沖磯で組み立て途中に一本落としてしまうことを想像すると…

なので、自分の使用する場面をしっかり考えて選びましょう。

2ピースは組み立ての早さと長時間の釣行に向いている!?

スクリューロックジョイントで簡単に強く固定することができます。さらに、反対方向にひねると容易に外すこともできる便利な仕様になっています。

2ピースモデルは接続部が一カ所かつ、スクリューロックジョイントがあるので何回投げてもずれる心配がありません。3ピースモデルだと、二か所の接続部があるので、一体感は2ピースモデルの方がよく、さらに組み立てやバラしは2ピースモデルの方が速いです。

使ってわかったこと

普段はダイワのMHのロッドを使用しています。
ダイワとシマノを比べると、シマノの方がパワーがある分、硬さも上です。
そこを踏まえた上で、今回使用した「コルトスナイパーXR・100H」のインプレです。

キャストの安定感がすごい!

スクリュージョイントで固定されたロッドは、2ピースながら、一本でできたかのような一体感でキャストをフォローしてくれます。
ショアジギングに慣れている人なら数回振ったらわかるくらい、狙ったところに安定してキャストすることができます。

さらに、軽さと強度を極限まで高めているので、ショアジギングにおける繰り返すキャストでも安定感を持続することができます。

パワーファイトで魚に負けない!

メジロとのファイトでは、ゴリ巻きで竿を持っていかれることなく巻きあげることができました。さらに、1.5m級のサメや大型のエイとのファイトでも、駆け上がりやテトラ擦れを避けるように主導権を握ったままパワーファイトを楽しむことができました。
その時のリールは「21ツインパワー」です。

重量感が弱点!

今回インプレしている「コルトスナイパーXR・S100H」は330gの重さがあります。XRシリーズのMH以上になると、300g以上の重さがあり、長時間キャストするショアジギングでは体に負担がかかってきます。

私が普段使っているダイワのジグキャスター96MHは、重さが230gです。

100gの差は、かなり大きいです。毎回フルキャストをしないにせよ、長時間になると疲労もたまってきます。ずっとジグをしゃくり続けると体への負担もすごいので、慣れるまではプラグやルアーも併用して使うことをおすすめします。

コルトスナイパーBB、SSとの比較~XRは優れた点がたくさん~

重量感がすごいにも関わらず、人気のXRシリーズにはその秘訣があります。
コルトスナイパーBBはエントリーモデルとして、価格帯もお求めやすい15000円前後になっています。コルトスナイパーSSは、20000円前後の実売価格になっています。
コルトスナイパーXRシリーズは29000円前後と高価なロッドですが、それなりの理由があります。

BBとSSには無い、XRの特徴!

BBは「ハイパワーX」のみSSは「ハイパワーX」「スパイラルX」が搭載されています。

XRには「ハイパワーX」「スパイラルXコア」「ナノピッチ」「スクリュージョイント」が搭載されており、BBやSSにはない優れた性能でビックフィッシュとのファイトを楽しませてくれます。

ハイパワーとスパイラルXコアによって、ネジレや曲がり、ブレを軽減させることで60g以上のジグやルアーでも反動を軽減しブレの少ないキャストを可能にしてくれます。

さらに、ナノピッチで高強度を実現し、スクリュージョイントで外しやすく固定力を高めることができ、ロッドの一体感を生み出しています。

コルトスナイパーシリーズの選び方

【BB】
ショアジギングのエントリーモデルとして活躍してくれます。
主に小型の青物(ツバス~ハマチ)や根魚を中心としたショアジギングになります。
漁港やサーフ、沖堤防がメインのフィールド。

【SS】
BBシリーズと比べて、パワーと強度が大幅にアップしています。
主に中型~大型の青物(ハマチ~ブリ)やロッドの硬さによっては根魚も狙える。
漁港や沖堤防、沖磯にも対応可能。

【XR】
パワーファイト、フルキャスト時の安定感とブレの軽減、パワーと強度が大幅にアップしています。
主に大型魚(メジロ、ブリ、ヒラマサ、カンパチなど)を対象にしたモデルです。
沖堤防や沖磯、地磯がメインのフィールドになります。

【エクスチューン】
モンスターを対象としたモデルです。
主に15キロ~25キロの大型魚を対象にした作りになっています。
地磯や沖磯、離島などがメインのフィールドになります。

なお、各機種のロッドの硬さによっては、対象魚やフィールドも多少前後しますが、主な内容はこちらを参考にしていただけます。

自分が「今通っている釣り場」「通う予定の釣り場」「対象にしている魚」「対象にしようとしている魚」をイメージすると間違いなく選ぶことができます。

コルトスナイパーXRに合うリール

コルトスナイパーシリーズに合うリールを探していましたが、色合い、スペック的にこれしかないというのが、「ツインパワーSWシリーズ」です。

コルトスナイパーXR-Hの場合は、6000番以上なら、どれでも合いますね。

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まとめ

コルトスナイパーXRは高価なロッドだけに、慎重に選びたい物ですよね。

今回インプレをしつつ、コルトスナイパーシリーズの選び方も紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ただ一つ言えることは、弱点の重量に関わらず、とても良いロッドということは間違いありません。
ぜひ使って大型魚を釣り上げてください。

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