ついにダイワ・レガリスがフルモデルチェンジされて2023年に発売されました。
正直いって、コスパ最強の商品です。「迷ったら買え!」それくらいおすすめできる商品ですが、もちろん使う場面や使い方によって合う人と合わない人がいます。「基本的な性能」「使用感」「どんな人に合うリールなのか」についても、実際に使った経験から細かく解説していきます。
一万円以下で買えるリールとは思えないくらいの、「巻き心地」「ベール」「ドラグ性能」の3つがおすすめ理由です。
「LT2500D」「LT2500S-DH」「LT2500S-XH」の3つの違いについてもお伝えしながら、どんな人におすすめかも書いていきます。
ダイワ・23レガリス2500D~基本性能~スペック
基本スペック
自重:190g
最大ドラグ:10kg
巻き取り量:ハンドル1回転75cm
ギア比:5.3 (S-XHは6.2 1回転で87cm)
PEライン:1号 360m 1.2号 300m 1.5号 230m
ナイロンライン:2号 220m 2.5号 190m 3号 150m
価格:9500円~10000円前後(2023年12月現在)
(1000番~6000番までの番手で下から8300円~11000円になっている。)
人気の番手は「2000番」「2500番」「3000番」となっています。色々な釣りに対応できるレガリスのスペックが話題となり、この辺りの番手が人気を集めています。番手の選び方を下に記載しているので、そこで詳しく解説していきます。
3つの特徴
①エアドライブローター&ZAION-V~ねじ込み式ハンドルも最高~
エアドライブローターがあるのでスムーズな巻き心地を実現している。さらに、ねじ込み式ハンドルに変更されているので、リールを巻いた時のがたつきがなく、違和感とストレスを感じずに魚とのやりとりを楽しむことができます。ZAION-Vの搭載により、剛性感が増し、負荷をかけた時のリールのぶれがなくなり、魚との真剣勝負に集中することができます。針がはずれてしまうリスクも軽減されますね。
②エアドライブベール~ライントラブル大幅に軽減~
エアドライブベールにより、ライントラブルが大幅に軽減されています。キャストした時にベールが戻ってきて高切れしてしまう、着水後のラインの送り出しがスムーズに行えない、巻いた時に糸がからんでほどくのに時間がかかるなどのトラブルが大幅に軽減されています。つまり、ラインがひっかからないのです。初心者からベテランまで、釣りをしていて一度は「イラッ!!」としたことがあるのがライントラブルです。この一瞬で釣りが嫌いになるなんてことも多くありますが、これが大幅に軽減されただけでもかなりのメリットがあると言えます。
③ATD-TYPE-L~ドラグ性能の向上~
ドラグ性能の向上により、ダイワ特有のひっかかるようにラインが出ていくドラグが、今回のレガリスからは、魚の引きに合わせてスムーズな糸の放出が行われるようになりました。今までのダイワのドラグ性能は、正直、圧倒的にシマノに負けていましたが、今回のレガリスのドラグ性能を体感すると、ダイワのリールも選択肢の一つに入ってくるようになりました。
このATD-TYPE-Lは、ダイワリールの最上級モデルのイグジストにも搭載されている機能なので、これが1万円以下の機種で体感できるのは嬉しい限りです。
これらの機能が1万円以下のリールに搭載されているのは、コスパ最強と言っても過言ではない証明になります。本当に買って損は無いリール、コスパ最強と言えます。
使ってわかったこと~インプレ使用感~
購入してから「エギング」「太刀魚(ワインド・テンヤ)」「根魚」で使用しました。
「巻き心地」「ライントラブル軽減」「ドラグ性能」の3つは間違いなく文句なしの性能です。巻き心地は違和感なくスムーズで、ラインのトラブルもまだ一度もありません。雑な投げ方や巻き取りをしても糸がひっかかるトラブルになっていないところが、今回の進化と言えます。
ちなみに私の子供(小学生)が半日使用してもライントラブルはありませんでした。
ドラグ性能に関しては、従来のダイワ特有のひっかかりがなくなり、シマノのリールのようにラインが出ていくのでスムーズに感じています。アオリイカの急な引きや太刀魚が暴れ出した時など、自分のドラグ調整の加減もありますが、今のところ見切れや針外れすることなく満足のいく魚とのやり取りを実感できています。
エギングと太刀魚、根魚では満足過ぎる性能を発揮してくれました。しかし、シーバスロッドを使ってハマチやサゴシといった青物と格闘した時に若干の違和感を感じました。サゴシはちょうど良い性能で楽しめましたが、ハマチには少し気を遣いながらやりとりをしなくてはいけませんでした。その理由は、パワー不足です。ハマチサイズくらいなら、ドラグを調整すれば対応可能ですが、それ以上のメジロやブリと考えると、4000番以上の番手でも慎重にやりとりしないと怖いと感じるパワー不足感でした。
レガリスの弱点~デメリット~
中身は18レガリスからほとんど変更無し
23レガリアスは、18レガリスと比べて画期的な変更が行われて、1万円以下のリールの中ではコスパ最強の称号を与えてもおかしくないリールですが、弱点は中身にありました。
中身は18レガリスとほぼ変わりなく、わかりやすいところで言えば、亜鉛ギアです。これは、魚とのやりとりで、糸を巻き取る時のパワーが弱いということです。
亜鉛ギアは低価格帯リールに多く使われていて、使えば使うだけ中身が弱くなっていって、巻くとゴリゴリといった違和感が感じられるようになってきます。しかし、初心者の方や、そこまで大物釣りをする人以外は、問題なく使えるコスパ最強のリールですので、心配はありません。詳しくは下に解説していきます。
使えば使うだけ弱ってくるスピードも上がるということを頭に入れて置けばいいです。では、どんな人に合って、どんな人に合わないのかを下に解説していきます。
23レガリスが合う人と合わない人
23レガリスが合っている人
「お金はかけたくないけど、安物はいやだ!」という人におすすめのリールです。
「初心者~中級者でリールにあまりお金をかけたくない方」と「サブ機を考えている方」です。
これから釣りを始める方や、釣りを始めたけどお金をかけたくない方、安すぎるリールはいやだけど、2万円以上のリールは買いたくない方におすすめのリールです。
主に「サビキ・根魚・キス・太刀魚」などにおすすめです。海のエサ釣りにもぴったりの機種です。さらに「エギング・アジング・メバリング・シーバス・チニング」などの入門機、またはサブ機としても活躍してくれます。初めて釣りをする方にとっては、これらの釣りが快適にストレスなくできるリールとなっているので、初めの一台におすすめです。
なぜサブ機としてもおすすめしているのかというと、この下のデメリットを読んでいただくとすぐにわかると思います。
23レガリスが合わない人
「ショアジギングに使用しようとしている人」と「使用頻度が週3回以上ある人」です。
最近はやりのLSJやショアジギングで使用すると、狙いが青物になるので自然と負荷がかかる使い方になってしまいます。そうなると、亜鉛ギアの弱い部分がモロに出てしまい、使えば使うほど巻きが悪くなっていくのがわかります。ただし、週1回~月に1回前後の釣行なら問題ないレベルです。
それ以外の釣りでも、ある程度リールに負荷がかかる釣りなら、週に3回以上行く人は、もう少し上のレベルのリールを買うことをおすすめします。
その理由は「長持ちするから」と「魚とのやり取りに集中できる(楽しめる)から」です。1万円前後のリールで、壊れる心配や、何回も修理に出すことを考えると、2万円以上のリールで長く使える方が、心配と時間のロスも減り、愛着も沸いて釣りを楽しめます。
その場合のおすすめは「シマノ・23ストラディック」ですね。どんな釣りをするのかにもよりますが、この辺りのリールなら間違いない性能をもっているので、自信をもっておすすめできます。
3つの違い~糸の巻ける量と巻き取り量~
何に使うかで違いが出てきます。まずは主なスペックを比較しているのでご覧ください。
①「LT2500D」190g ギア比5.3 巻き取り量1回転75cm PE1号360m
②「LT2500S-XH」185g ギア比6.2 巻き取り量1回転87cm PE0.6号200m
③「LT2500S-DH」200g ギア比5.3 巻き取り量1回転75cm PE0.6号200m ダブルハンドル
主な違いは「糸の巻き取り量」と「巻ける量」です。①は一番多く糸が巻けるので、どんな釣りにも応用がききます。今回私はエギングのサブ機として購入しましたが、使えない場合は、のませ釣りやウキ釣りに使う予定で①を購入しました。
②と③はエギングメインの機種と考えてよいですね。また、シーバスやチニング、バス釣りにも最適です。違いは、巻き取り量とダブルハンドルです。エギングメインならダブルハンドルの③がおすすめで、チニングやバスなら②が個人的にはおすすです。
番手の選び方
簡単に番手の選び方を紹介します。
1000~2000番 アジング・メバリング・バス
2500~3000番 エギング・チニング・シーバス・バス・キス・エサ・ウキ釣りなど
4000~6000番 ショアジギング・飲ませ釣り・負荷をかける釣り
この辺りの選び方は、従来のリールと変わりありません。しかし、ショアジギングや負荷をかける釣りには注意が必要なこともお忘れなく。
こんな使いか方もできる?!
大型魚以外を狙うなら何にでも使える!コスパ最強機種!
今回2023年に発売された通称「23レガリス」は色々な使い方ができる汎用性の高いリールです。実際に私も色々な釣りでの使用を考えてLT2500Dを選びました。
2500番を見てみると、「バス・エギング・太刀魚・根魚・シーバス・チニング・アジング・メバリング・キス・サビキ・ウキ釣り・エサ釣り」など、大型魚以外の釣りはほとんどできる仕様になっています。
私がなぜLT2500Dを買ったのかというと「エギング・太刀魚・キス」などで使用できないと判断した時に、ウキ釣りやエサ釣り用に使用しようと考えていたからです。
汎用性の高さをいかして、溝の浅いスプールではなく、万能な2500Dのような深い溝のスプールを選ぶのもありですよ。
鱒レンジャーに合う?!
2500番前後のリールを使うロッドでは、狙うターゲットによって「エギングロッドシーバスロッド・ライトゲームロッド・サビキ・磯竿」など、本当に多くあり、どれにも合うのですが、穴釣りや堤防の際狙いの「鱒レンジャー」にも最適です。
実際に装着した感じも悪くないので、今後使用してみようと思います。
まとめ
今回紹介した「DAIWA・レガリス2023モデル」は、フルモデルチェンジによって、今までのダイワのリールの常識を大きく覆す性能になっています。特に「巻き心地」「ベール」「ドラグ性能」の3つは最上位モデルに使われている機能が搭載されているので、実際に使ってみた感覚的にも文句なしの内容でした。
ただし、使う場面や狙う魚によっては向かいない場合もあるので、ぜひ今回の記事を参考に選んでみてください。
初心者やサブ機を求めている方におすすめです。安すぎるリールは心配、でも高すぎるリールはちょっと…と言う方に超おすすめのリールです。おすすめ番手は2000番・2500番・3000番なので、この中から選んで色々な釣りを楽しみましょう。
【万能用~エギング・太刀魚・サビキ~】
【ライトゲーム~アジング用~】