そろそろ新しいリールが欲しい、少し良いリールが欲しいと思った時に候補に挙がってくるのが「ストラディックSW」です。
ステラやツインパワーには手が出せない人でも、高性能なスペックとコスパが良い価格設定は魅力的です。
そこで、今回使ってみてわかったストラディックSWの性能やおすすめの番手の選び方をご紹介していきます。比較対象になる、19ストラディックや、21アルテグラを選ばなかった理由も解説します。
ストラディックSW4000XG~基本スペック&特徴~
基本スペック
自重:300g
最大ドラグ:11キロ (実用ドラグ6キロ)
巻取り量:1回転で101cm
PEライン:1号490m 1.5号320m 2号240m
価格:4000番~6000番 定価32000円 (販売価格2万円代多数あり)
8000番~10000番 定価37900円 (販売価格2万円代多数あり)
特徴
SW(ソルトウォーター)シリーズは「耐久性、防水性、パワー」の3つを兼ね備えた、海で使うモデルです。4000番はインフィニティドライブではなく、サイレントドライブが搭載されているので、自重がとても軽くなっています。
HAGANEギアとボディによる硬く、粘り強いギア、繊細な嚙み合わせによるゆがみやズレの防止、なめらかな巻き心地を実現させています。隙間やズレを細部にわたるまで徹底的に排除したサイレントドライブも魅力の一つです。
Xプロテクトによる鉄壁で高い防水性能は最高基準です。4000番でも耐久性は優れているもの、さらに5000番以降はXシールドによる耐久性がアップしています。
ツインパワーには性能面で劣るものの、青物と十分に戦えるスペックをもっています。もっと詳しくマニアックに知りたい方は、SHIMANOのホームページをどうぞ。
5000番以降と比較
5000番以降のストラディックSWと比較して、大きな違いは「重さ」と「インフィニティードライブ」です。この2つについて詳しく解説していきます。
重さ~130gの差は大きい?!~
4000番と5000番以降の差は130g以上あります。130gと聞くと、それくらいなの?と感じる人もいますが、実はこの差はかなり大きいのです。
ストラディックSWは、主にショアジギングやサーフ、根魚など、ジグやルアーを使用する釣りがメインになります。ということは、投げては巻いてを繰り返し、さらにサーフの場合は歩いてポイントを移動することもあります。
長時間のジグやルアーの操作は身体に大きな負担がかかるので、少しでも軽い方が良いにこしたことはありません。
この130gの差を大きく捉えて、自分がどんなシチュエーションで使用するのかを考えることが大切になってきます。
インフィニティードライブは必要?!
インフィニティードライブが搭載されているのが5000番以上の番手になっています。そのため、5000番以上の番手は自重が大きくなっているのです。
インフィニティードライブの良さを最大限に活かそうとするなら、大型の青物を狙う必要があります。
ということは、大型の青物を狙う場面が少ない人は、必要がないのです。
4000番と5000番以降で迷った時は…
それぞれの価値観や感覚もあるので、一概には言えない部分もありますが、私は以下のような考えで4000番を選びました。
この3つの条件のうち2つ以上にあてはまったら、5000番以上を視野に入れてもいいと思います。
むしろ全部あてはまるなら6000番は欲しいところですね。
私自身、ストラディックSW4000XGは、サーフや小型の青物をメインに使用しています。大型の青物には別のリールを使用するので、子供でも扱いやすい4000番にしました。
私の考える使用場面は、中型までの青物や根魚をメインに時々サーフでも釣りをしたい場合に4000番をおすすめします。
青物メインで沖堤防で使うなら5000番以上、磯場に行くことも想定しているのなら6000番以上は欲しいところです。
使ってわかったこと~青物(ツバス・ハマチ・ブリ)とサメ~
ツバス・ハマチ
ツバスやハマチ程度の青物なら余裕を持ってやりとりができます。むしろごり巻きでも負けないパワーを持っています。
シオ(カンパチの子)とのやりとりも引きを楽しみながら行えました。途中でラインブレイクとフックが外れてしまった意外は十分にやりあえる力を備えています。
サメ
サメとの格闘でわかったのは、パワー負けしてしまいます。4000番はサイレントドライブの搭載により、インフィニティドライブほどのパワーはないものの、滑らかな巻き心地で疲労は少ないです。
サメや大型の青物がかかった時は、ごり巻きで寄せてくるのではなく、ドラグを出しながら魚との駆け引きを楽しみつつ釣り上げることができます。
ブリが釣れたが…
93cm、6.5kgのブリを釣り上げることができました。
結果から伝えると、冷や冷やしながらの戦いでしたが、ドラグ調整するとブリとも戦えます。
ブリが走り出すとストラディックSW4000XGが悲鳴を上げていました。ドラグを締め過ぎるとすごい音が鳴っていました。ある程度(手で引っ張ってギリギリラインが出るところから2巻き締めた)で締めるのをやめておかないと、リールに負担がかかるのと、ラインが切れてしまうおそれがあります。
初めは冷や冷やしたものの、ドラグを調整してあげると、ブリにも対応できることがわかったので、とても良い釣果と結果になりました。
【大阪湾ショアジギングでブリが釣れた!】貝塚人工島~最新釣果2021年12月29日~
19ストラディック、21アルテグラを選ばなかった理由
2020年モデルのストラディックをSWを選ぶ時に、その他の候補にあがるのが「19ストラディック」と「21アルテグラ」が多いです。
19ストラディックについて…
19ストラディックは、今回紹介している2020年モデルのストラディックSWの一つ前のシリーズになります。SW(ソルトウォーター)のストラディックが出たことにより、フルモデルチェンジが行われています。
ということは…わざわざ一つ前のシリーズを買う必要はないかと思います。
色々な使い方ができるリールだけに、一概に必要ないとは言いにくいのですが、少なくとも青物狙いのショアジギングやサーフフィッシュ狙い、中型魚までを狙う釣りに、これから購入を検討しているのであれば、2020年モデルのストラディックSWを選ぶのが間違いないかと思います。
理由は、「フルモデルチェンジ」「SWによる防水、耐久性のアップ」です。
21アルテグラについて…
2021年モデルのアルテグラ、通称「21アルテグラ」ですが、こちらの商品は…性能面でみると2020年モデルのストラディックSWと変わりないように感じます。
大きな違いは「SW(ソルトウォーター)仕様」です。これにより、耐久性があがり寿命が長くなると考えられます。
実際に登場したばかりの2機種の寿命は年月が経たないと比べられない部分があるので、私は長く使えるであろうと考え、安心を求めて20ストラディックSWにしました。
そこが気にならない人は、21アルテグラでも性能面では問題ないかと思います。
まとめ
長々と書いてきましたが、本題は、2020年モデルのストラディックSWの4000番を選ぶのか、5000番以降を選ぶのかです。選ぶ時の結論と注意点を最後に書いておわりにします。
この3つが選ぶポイントになってきます。
4000番でも大型の青物とやりとりは可能ですが、慎重なかけ引きが必要になってきます。かけ引きが苦手な方やゴリ巻きで仕留めたい方は、インフィニティドライブ搭載の5000番以降がおすすめです。
普段の釣りが大型魚メインではない方は4000番がおすすめです。4000番はPE1.5号がメインになるので、飛距離を伸ばしつつ、魚とのかけ引きを楽しみたい方には4000番がおすすめです。
これから大型魚も視野に入れ、よくよくはサブとしてでも使いたい方は、6000番以降がおすすめです。
自分はどんな釣りがメインなのかを考えてストラディックSWの番手を選んでみてください。