読書が良い理由
たくさんのメディアや本、ブログでも紹介されているので、簡単にお伝えします。もう知ってるよという方は、飛ばしてください。
「自分に自信がつく」「想像力が豊かになる」「ストレスが軽減し、情緒が安定する」
そして、私が注目するのは、「語彙力が増える」というところです。実際に教育者なら感じることも多いと思いますが、読書をする子は想像力豊かで様々な表現をもっています。さらに、内容から色々なイメージをパターン化することで、考える力も備わります。
勉強すれば色々な言葉を知ることができますが、その言葉の意味や使い方を知り、適切に使うことができることが大切です。読書を多くしていると、ここが得意な子が多いです。
「知っていることよりも、知っていて使えることが大切です。」
全国の小中学校で行われる小学6年生、中学3年生を対象に行われる「全国学力・学習状況調査」でも「学力と読書の関係」は注目されていて、その結果が「読書をする子は学力が高い傾向がある」ことが証明されています。(詳しくは、文部科学省のホームページへ)
小学生からでは遅い?
「小学生から読書好きにならないですよね?」これは、よく聞かれる質問です。
答え:いつからでも読書好きになれます。断言します。
小学校の高学年(5,6年生)からでも、読書好きになった児童はたくさんいます。みんなが好きになるかは別として、きっかけがあれば「何歳でも、いつからでも」好きになることができます。
そのきっかけを作ってあげることが大切ですね。
読書好きになる方法(第一歩)
1.どんな本でも良い
普段、まったく読書をしない子がいきなり活字だけの本を読みだすと、結果はわかりますよね。すぐに読書をやめてしまいます。
答え:絵がある本からはじめる
活字だけでも、絵があっても、本は本です。笑
まずは、本に慣れ親しむことが大切です。漫画や絵本、図鑑、野球名鑑など、なんでも良いのです。いきなり活字だけの本からはじめるのは、基礎を知らずに応用から入るようなもので、ハードルがとても高いです。まずは「興味がある分野の絵がある本」からはじめましょう。
2.本の内容を聞いてあげる
本を読み終えたら、内容を聞いてあげましょう。「読んだ内容を頭の中で整理する」ことができます。さらに、親などに伝えることで「内容をまとめて話すことができる」のでおすすめです。
これは、小学校の学習指導要領にも明記されているくらい大切なことです。
特に1年生から4年生くらいまでは、自分が体験したことや今日の出来事などを話すことが大好きです。読書後に聞いてあげることで、「自分の話ができる」につながり、結果的に「また読書をして人に伝えたい」につながっていきます。
まとめ:興味がある本をみつけ、読書後に内容を聞いてあげる。
これだけで、十分読書好きに近づきます。
うまくいかない
読書好きになる方法(第一歩)を試してみたけど、うまくいかないこともあります。
その時は、この後の文章を読んでください。うまくいった人は飛ばしてくださいね。
低・中学年(1~4年生)
答え:一緒に読書をすることです。
どんな本でも読むことに良い理由は変わりませんが、一緒に読むことが大切です。
読書週間がついていない子は、「じっと座る」「両手で本を持つ」という行為に抵抗があります。
そんな時は、一緒に読むことからはじめましょう。そして、内容をお互いに確認すると、親子のコミュニケーションにもつながるので、一石二鳥です。
高学年(5~6年生)
答え:スマホ・タブレットの記事or歴史の本(おすすめ)
高学年になると、スマホを持っていたり、家族で共有のタブレットがあったりします。
本に慣れていない子はそれを使い、興味がある記事を検索して、読んでみることで「読む」といった習慣が身につきます。インターネット上にある記事は、詳しく書かれているものもありますが、本に比べると短時間で必要な情報だけをギュッと詰め込んでいることが多いです。インターネットで導入部分を知ることで「その分野を詳しく知りたい」という気持ちにもっていくことができ「詳しく書いている本」につなげる方法です。
また、どこの小学校にも必ずある「歴史漫画」を活用することもおすすめです。実際に、歴史漫画を活用して読書好きになった6年生は数多くみてきました。
園児から行う読み聞かせ方法
読み聞かせも、メディアや本・ブログなど、どこでも多く取り上げられているメジャーな方法です。
なので、良い理由は割愛させていただきます。
読み聞かせの本
読み聞かせの本を、毎回変えている家庭もあるかと思いますが、同じ本で大丈夫です。
というより同じ本が良いですね。
答え:同じ本が良い。
お子さんが気に入っている本を何度も読んであげることで「ひらがな」がわからなくても、絵を見るだけで、内容が頭に浮かんできます。そのうち、ひらがなも覚えてきます。
そういっても、同じ本を読み続けると飽きてくることもあります。
そんな時は、子どもに別の本を選ばせてあげ、常に子ども主体で読書(読み聞かせ)を行っている感覚をつけてあげることが大切です。
親の気分で読み聞かせをするのではなく、子どもの気持ちに合わせて読み聞かせを行うことで、自然と読書好きに近づいていきます。
注意点
最後に…
読書好きに育てようとあらゆる方法を試している親御さんの相談はよく受けました。
小さいころから色々な読書の方法を試してみたけど、子どもが読書好きにならなかった場合。
答え:無理に読書好きにするのはやめましょう。
読書が好きじゃない、向いてない、人もいます。
無理にすすめるとストレスになることもあるので、親ができる大切なことは、あくまでも「きっかけ作り」です。
そこを忘れずに、読書好きになる方法を色々試してみてください。
読書好きにならなくても、色々と本気と試したことは、子どもの知的財産になるはずです。