子供のタイプに合わせた褒める方法【3ステップ】

教育

またすぐに怒ってしまった。子育てあるあるですね。子育てをしている方、していた方は必ず通る道です。実際に小学校で働いているときに、「すぐ子供に怒ってしまうんですが…」という相談はよく受けました。

怒ってしまった後に「また怒ってしまった」と振り返り、反省する方も多いと思います。

怒ってその場で言うことを聞かせても、怒らないと言うことを聞かない子に育ってしまいます。そうなると、親も子も大変です。怒らないで成長できるようにしていきましょう。

そこで重要なのが、「怒る前に褒める」です。これを試してみることで、劇的に子どもの行動も変わり、それにより親の行動も変わっていきます。その結果怒ることがなくなる、または少なくなります。

今回は、子供のタイプに合わせた「褒める方法」をわかりやすく解説します。具体例も出します。

褒める方法
1.何でも褒める(初級)
2.具体的に褒める(中級)
3.プロセスを褒める(上級)

怒ってしまう原因

1.自分に余裕がない

家事に仕事に子育てに、忙しい時期は特に余裕がなくなってしまいます。子供と接する時は、ふと一息ついてから接することで、余裕がうまれます。

2.何度言っても聞かない

同じことを何度言っても聞かない。これもよく受ける相談です。大人も同じで、一回でわかることもあれば、何回もミスをすることもあります。すぐ怒ってしまうことも、何回もしてしまいす。

一回で聞かないからといって怒るのではなく、伝え方を変えてみましょう。

子供のタイプに合わせた褒める方法

1.何でも褒める

タイプ:今まで褒められた経験が少ない子 褒められることがどういうことかわかっていない子

見分け方:褒めた時の反応が薄い、褒められると苦笑い 家庭で今まであまり褒めてこなかった子

『見分け方 例』起きてから、学校の準備早くできたね。すごいね。

何気ないことを褒めて反応を見てください。純粋に喜んでいれば、次の項目に進んでください。

褒めた時の反応が薄かったり、苦笑いや無視をするといった場合には、このタイプに当てはまりますので、「何でも褒める」から始めましょう。

褒め方大げさと思うくらい、わかりやすく褒める

気づいたこと何でも良いので、褒めてあげてください。「自分で歯磨きができたね。」「脱いだ服を洗濯機に入れられたね。」「自分で宿題を始めたね。」本当に何でもいいです。

褒められる感覚が身についていないので、まずは何でも褒めて「これは褒められたんだ」と感覚的に身につくようにしてあげましょう。

とは言っても、「うちの子は悪いことばかりして褒めるところがない」とよく聞くことがあります。

そんなことはありません。どの子でも必ず褒める場所があります。大きなことばかりに目を向けず、小さなことを見つけて褒めていきましょう。

『褒めるところが無い方向け 例』

手をみて「きれいな手をしてるね」友達と遊んできた後に「友達と楽しく遊べたね」家でブロックをしていた「ブロックで作ったもの上手だね」

この方法は、「現在梅花女子大学心理こども学部教授の伊丹昌一先生」が講演会で伝えていた内容の一部です。(元高等学校、支援学校教員)

他の方の講演会などでも褒めることの大切さは伝えられているので、まずは、褒められることはどういうことかを感覚的に身に付けられるようにしましょう。

2.具体的に褒める

タイプ:話すことが好きな子 人と関わることが好きな子 運動が好きな子

見分け方:学校の出来事や友達のことを話す 休み時間や放課後は外で友達と遊ぶ

親から見て、運動が好き、人とコミュニケーションをとることが好きそうな子

褒め方出来事を具体的に褒める

『褒め方 例』サッカーをしていて、友達にうまくパスが出来た。

「パスがうまく通ったのは、上手にボールを蹴れていたからだね。ナイスキック。」

これで十分です。その後の会話につながり、他も頑張ったところなどを伝えてきたら、すかさずそこも褒めてあげましょう。自分のしていることを見てくれている、話を聞いてくれていると思えるようになるので、自信がついて色々なことにチャレンジできるようになります。

これを積み重ねていくことが、大切です。

3.プロセスを褒める

タイプ:一人で黙々と作業できる子 自分から話さない子 インドア派の子 物作りが好きな子

見分け方:家の中で興味のある本をずっと読んでいる 一つのことに集中する時間が長い

親から見て、友達と外遊びをするよりも、一人で集中して何かに没頭している時間が多い子

褒め方プロセス、そこにいたった過程や方法を聞き出して褒める

一人で黙々と作業ができる子は、集中力がとても高いです。さらに、一つのことに対して、色々な思考をはたらかせているので、頭の中で試行錯誤が行われている場合が多いです。

その過程や方法を聞き出して褒めることで、褒められた実感もわき、さらに、自分がしていることが認められたと自信がつきます。

『褒め方 例』車の本を読んでいた。

「どの車が好きなの?」→「その車のメーカーはわかる?」「ほかのメーカーの車でも似ているのある?」などを聞いてみる。

「車のことたくさん調べたんだね。細かいところまで読んで、他の車と比べているから、本当に良い車がわかるんだね。車のことまた、お父さんに教えてね。」

読んで、わかったことを比べるといったプロセスが褒められています。

これで大丈夫です。さらに、「じゃあ車の絵を描く」とつながれば、一緒に絵を描いて説明してもらうことで、頭の中が整理されるのでおすすめです。

まとめ

どうでしたか?実際に親が行って効果があった方法や研究で出されている方法などを、私の経験も踏まえて紹介しました。

3つのタイプ別に解説しましたが、どれにもあてはまらない場合は、色々試してみてください。

最終的には、どこから始めても、「3.プロセスを褒める」ところまでいくようにすることで、子どもが著しく成長していきますので、毎日褒めて親子でステップアップしていきましょう。

今すぐにできる内容ですので、ぜひ試してみてください。

勉強でお困りの方もいるかと思いますので、最後に算数を例に出しておきます。

『算数の褒め方 例』1年生 さくらんぼ計算 8+5の問題

ノートを見て「今日はさくらんぼ計算をしたんだね」「10を作るために5を2と3にわけたんだね」「10がつくれたから、答えもわかったね。」

以上です。

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